1.生理・生態

○トマトの発芽は25〜30℃が最適である。
○生育最適温度は昼温24〜26℃、夜温18℃位である。40℃では伸長が停止する。また低温
では10℃以下では生育量は低下し、5℃以下で茎葉の伸長は停止する。
○茎葉の伸長に伴う根の伸長は22〜25℃、肥料の吸収は20〜23℃、着果時の根の伸長温度は18〜20℃が最適である。
○トマトの花は一日中時刻を選ばないで開花し、3〜4日はそのまま開花を続ける。
○花粉の発芽適温は20〜30℃、最低は15℃、最高は35℃である。日照不足は栄養状態を不良にし、花の素質を低下させ落下させることが多い。
○トマトは発根が強く根群が深いため、過湿には特に弱く、排水の良好な土壌が望ましい。土壌酸度は、pH5.5〜6.5が適しており、低すぎると苦土欠乏、高すぎると鉄欠乏が発生しやすい。

2.土づくりのポイント

◎接木苗を定植する場合は、1〜2割程度窒素肥料を減らす。
◎堆肥は必ず完熟堆肥を施用し、深耕(30cm以上)すること。堆肥や有機質肥料を毎年必要以上に多施用すると、塩類集積と塩基バランスの不均衡の原因となる。
◎最近の土壌分析の結果では、リン酸、加理過剰傾向であるリン酸、加理の減肥に心がけること
◎CECが低く、腐植の少ないほ場ではゼオライトやアヅミンなどの土壌改良資材を利用する。

3.施肥基準 (kg/10a)

肥  料  名 施用量 備   考 窒 素 燐 酸 加 里




完熟堆肥
キングシェル
みのりエキスP100
シグマコート4M
骨燐
水マグ
珪酸加里
FTE
3,000
100
200
60
20
20
60

有機石灰
ぼかし5-6-0
12-10-10
有機燐酸
マグネシウム 58%
0-0-20
微量要素


10.0
 7.2





12.0
6.0
7.6




0
6.0


12.0
小   計     17.2 19.8 18.0

トミー液肥(ブラック)
くみあい液肥2号
100
100
10-4-6
10-4-8
10.0
10.0
4.0
4.0
6.0
8.0
合    計      37.2 33.6 32.0

ミニトマト

・土壌分析結果に基づき適正な施肥をする。
・pHが高い場合や石灰飽和度が100%を越える場合は石灰資材は施用しないか、又は減らす。

肥  料  名 施用量 備   考 窒 素 燐 酸 加 里




完熟堆肥
キングシェル
みのりエキスP100
スーパーロングM424
腐植りん
水マグ
珪酸加里
FTE
3,000
100
140
20
60
40
100

有機石灰
ぼかし5-6-0
14-12-14
有機燐酸
マグネシウム 58%
0-0-20
微量要素


7.0
 2.8





8.4
2.4
9.0





2.8


20.0
小    計     9.8 25.6 22.8

トミー液肥(ブラック) 100 10-4-6 10.0 4.0 6.0
合    計      19.8 23.8 28.8

4.栽培管理のポイント

【育苗】
●播種3日前に灌水、通電を開始し、ポリ+保温マットをかけておき、地温27℃と湿度をを確保する。
●仮植は本葉2〜2.5枚時の晴天日に行う。 あらかじめ仮植床を22〜25℃確保しておく。
●活着後は日中25℃を目安に温度管理を行い、30℃以上にはしない。
●定植10日前より晩霜に注意しながら夜間の温度を8〜10℃位までに徐々下げる。

【定植及びその後の管理】
●定植時の理想苗:茎の太さ8〜9mm 草丈25cm位
●栽植密度:株間40〜45cm 10a当たり2000〜2100本目安。
      ミニトマトは10a当たり1500〜2000本目安。
●定植はできるだけ温暖な晴天日とする。 植える深さは、ポット土面とハウス表土が同じ高さになるようにする。
●活着までは株元に手灌水を丁寧に行う。

【灌水及び追肥】
●チューブでの灌水は第2段花房の開花期を目安に行う。1株あたり0.5〜0.8リットル目安。 梅雨明け後は1.0〜1.5リットル/株/日目安
●追肥開始は第2段花房着果時に窒素成分で0.5〜0.8kg/10aを目安に行う。その後は5〜7日間隔で追肥を行う。 3回目以降の追肥は窒素成分で1.0kg/10a目安。

【ホルモン処理】
●着果の安定を図るため、ホルモン処理を実施する。
    時期:1花房3花程度開花した頃。
    濃度:トマトトーン=気温×5倍 倍 目安30℃以上では行わない。
    空洞果対策として3段花房からジベレリン7〜10ppmを混合する。
    花落ち剤の混合も灰色かび病の予防に効果あり。(カットイン:500倍)

【尻腐れ果対策】
 高温乾燥や窒素過多により尻腐れ果が発生する。発生しやすい果房の開花時期にカルシウム剤の葉面散布を実施する。 カルプラス:500倍等

【芽かき、葉かき】
●芽かきは晴天日の午前中〜午後2時までに行い、雨天日や夕方は行わない。
●花房直下の腋芽は早めに取る。
●草勢が弱いときは、やや遅れ気味に取り生長ホルモンの発生を促進させる。
●1果房を全て収穫したら、その下の葉まで除去する。一度に強い葉かきは行わない。

【摘果】
●1〜2段は4果程度にする。草勢が弱い場合は3果にする。3段以降は4果前後とし、草勢に応じて決める。

【摘芯】
●8月下旬から遅くとも9月の上旬までに最終花房の上位2枚を残し摘芯する。
【裂果対策】
●急激な潅水を避ける。
●急激な温度変化(特に急激な夜温低下)を避ける。