・キュウリの原産地はインドのヒマラヤ山麓といわれており、排水の良い土壌で降水量の多い湿度の高い環境を好む。
・霜にはきわめて弱く、10〜12℃以下では生育しない。また、30℃以上の高温は好ましくない。生育適温は昼間25℃前後、夜間15℃前後とされている。
・発芽適温は25〜26℃だが、やや高めの27〜28℃の方が発芽は揃う。
・電熱線が一つの場合、発芽までの時間はキュウリの方が短いため、キュウリに合わせて温床線の 温度を下げるとカボチャの発芽適温が維持できない。
・キュウリの根は酸素要求量が大きく、土壌中の酸素濃度が低くなると養分の吸収が悪くなる。効果的に肥料を吸わせるためには、繊維分の多い有機物を施用し、土壌中の通気性を良くする。
・浅根性で細根が表土近くに分布しているため、乾燥に比較的弱い。有機物を施用して保水力を高めると共に、適時潅水を行う必要がある。
・ブルームレス台木の根は他の台木に比べ珪酸の吸収率が著しく低く、うどんこ病と褐斑病が発生しやすい。また、新土佐やクロダネカボチャと比較して低温伸長性が劣り、18℃が限界といわれている
有機物の施用により土壌の団粒化を促進し、保肥力の高い、排水性・保水性に優れた土作りを目標にする。
・堆肥は繊維分の多い稲ワラなどの材料を使用した完熟した物を使用する。
肥料成分も含まれているので、年間4,000kgを基準とする。
・収穫終了後ライムギを播種し、春に堆肥とすき込んだり、又は秋に稲ワラ等と石灰窒素を土中堆肥として秋耕しておくことは、地力向上や連作障害の軽減に効果的である。
・CECが低い、腐植が少ないほ場では、薬師やアヅミン等の土作り資材を利用する。
| 肥 料 名 | 施用量 | 備 考 | 窒 素 | りん酸 | 加 里 | |
| 基 肥 |
完熟堆肥 キングシェル 腐植りん 菜種粕 安心有機007 スーパーロング424 水マグ |
4,000 180 40 160 140 80 20 |
有機石灰 有機入0-15-0 5.1-2.5-1.3 ぼかし10-10-7 14-12-14 マグネシウム 58% |
8.2 14.0 11.2 |
6.0 4.0 14.0 9.6 |
2.1 9.8 11.2 |
| 小計 | 33.4 | 33.6 | 23.1 | |||
| 追 肥 |
硝燐安加里S646 | 120 | 16-4-16 | 19.2 | 4.8 | 19.2 |
| 合 計 | 52.6 | 38.4 | 42.3 | |||
・土壌分析に基づき、施肥を行う。
・追肥は、収穫量に併せて追肥量と追肥時期を考え、草勢が低下する前に早めに行う。キュウリ1t取るには窒素成分で3.5〜4kg必要だが、施肥量は多すぎても少なすぎても病害の発生を助長するので、正な追肥を心掛ける。
【ほ場条件の整備】
暗きょを入れる、排水溝を掘る、高畦にするなどして排水に努める。
ほ場にゆとりがあるなら、出来る限り三尺間を広くする。潅水チューブを必ず設置する。
【育苗ハウス】
開口部には1mm目合いの寒冷紗をかけ、害虫の寄生を防ぐ。
キュウリとカボチャの播種床を分け、温床は2ヶ所設置する。
【堆肥施用】
定植予定の2ヶ月前に堆肥と石灰を散布し耕起する。
【基肥施肥】
基肥は有機質が主体なので定植予定の1ヶ月前に施用し、ロータリーをかけておく。
【マルチかけ】
定植予定の10日前頃、降雨後にマルチをかけて、土壌水分を確保するとともに地温を高めておく。
【播種】
播種前にハウス内外の除草を行う。箱への潅水は播種前に十分潅水し、その後の潅水はしない。播種後の覆土は種子の上部だけに行い過湿にしない。
温床線が1本しか設置できない場合は、キュウリの播種箱を直管パイプに載せて温度を調節する。カボチャの発芽適温が高いので、温床線の温度は下げない。
接木時の切断面を大きくするため、温度管理に注意し、胚軸の太いしっかりした苗に仕上げる。
【接木・鉢上げ】
ポットにあらかじめ土を入れ、たっぷり潅水して25℃前後に地温を高めておく。
接木する時は、切り込みをしっかり入れる。
育苗床で必ず薬剤による病害虫防除を行う。
【定植】
マルチの中に土壌水分がある状態で定植する。
定植後は、ほ場の土とポットの土をなじませるため、株元手潅水を必ず行う。牛乳ビン1本程度(200cc)の汲み置き水を、雨が降っても株元に潅水する。
マルチ内の土壌水分を確保しておき、手潅水は1回で済ませ、深く根を張らせるようにする
【定植後の管理】
収穫までの大切な根(土台)づくりの期間なので、生殖生長(実づくり)に傾けすぎないように管理する。
7節までの雌花は早いうちに取り除く。8〜10節までは、草勢に応じて着果させる。
整枝作業は本葉10枚以降とし、7節までのわき芽は、3回に分けて少しずつ取り除く。
本葉12〜14枚になったら、晴れた日にカボチャとキュウリの子葉、接木部のキュウリの残茎と本葉1枚目を取り除き、トップジンMペーストを接木部を中心に塗る。以降1週間間隔で2回塗る。
【敷ワラ】
敷ワラは2回に分けて行う。1回目は病害と雑草予防のため、梅雨入り前に薄く敷き、2回目は土壌水分確保のため梅雨明け前に厚く敷く
【摘花】
曲がり果等の果形の悪い果実は、早いうちに摘果して草勢の低下を防止する。
【葉かき】
健全な生育と病害の予防のため、過繁茂にさせない。病葉や黄化葉だけでなく、通風や採光を妨げている葉も積極的に摘葉する。
1回に2〜3枚とし、こまめに行う。除去した葉や果実等は、病害予防のため全てほ場外に持ち出し、通路等に放置しない。
【整枝・摘芯】
地上40cm位はからっとさせ風通しを良くしておく。
常に力のある生長点が3本以上あるようにする。一度に強い摘芯はしない。